Mac OS XにIntelliJ IDEAを導入してAndroid開発の環境を整える
Android StudioのベースになっているJetBrainsのJava IDE Intellij IDEAをMacに導入して、Androidエミュレータを動かしてみました。
目次
いかにしてその心情に至ったか
Androidアプリの開発について調べていたら、近頃はJavaだけじゃなくてScala等の他のJVM言語でもAndroidアプリが作れると知りまして、Scalaと言えば関数型でなんか凄いと噂の言語で、いつか使ってみたいと思う程度には興味があり、しかも、Javaよりも簡潔にコードが書けるらしいので、別にJavaに詳しいわけでもScalaに明るいわけでも無いのに、じゃあScalaで書きたいなと思うに至りました。
Android StudioでもScalaは使えるらしいのですが、2016年7月時点のAndroid Studioには、sbt*1がPlugins
に無かったので、IntelliJ IDEAを導入することにしました。
IntelliJ IDEAでAndroid開発の準備
IntelliJ IDEA 2016.2 Help :: Androidを参考に、導入していきます。
JDKのインストール
MacならJDK
は最初から入っていると思いますが、最新のAndroid SDKを使う場合に最新のJDKが必要だったりする
みたいなので、適宜、Java SE ダウンロードから入手します。
javac -version
コマンドで、JDK
がインストールされているか確認できます。
$javac -version javac 1.8.0_101
Android SDKのインストール
Download Android Studio and SDK Tools | Android StudioからAndroid SDK tools*2を入手*3して、適当に、~/Library/Android/sdk
とかに配置*4します。
IntelliJ IDEAのインストール
Android開発だけであればCommunity Edition
でも可能らしいので、IntelliJ IDEA the Java IDEからダウンロードして、Set Defaults
でインストールします。
Android Supportプラグインの有効化を確認
InelliJ IDEAを起動して、Configure > PluginsからAndroid Support
が有効化されている事を確認します。
Android SDKとJDKのPATHをIntelliJ IDEAに設定
InelliJ IDEAを起動して、Configure > Project Defaults > Project StructureのSDKs
にJDK
*5とAndroid SDK
*6のPATHを設定します。
Android SDKのPATHを問題無く設定すればSDK Managerが起動できるので、必要*7なSDKとAPI*8をインストール*9します。
お好みで設定
使いやすくするために、見た目やエディタの設定を標準設定から変更しました。
行番号を表示する
Preferences > Editor > General > AppearanceのShow line numbers
を有効化します
フォントを変更する
Preferences > Editor > Colors & Fonts > FontでScheme
のSave As
でスキーマを複製するとEditor Font
の項目が変更できるようになります
変更されたファイルのタブにはアスタリスクを表示する
Preferences > Editor > General > Editor TabsのMark modified tabs with asterisk
を有効化します
自動保存を無効にする
Preferences > Appearance & Behavior > System SettingsのSynchronizationの項目にあるSynchronize files on frame or editor tab activation
*10とSave Files on frame deactivation
*11を無効化します
Android Logcatをカラフルにする
Preferences > Editor > Colors & Fonts > Android Logcatで変更します
ThemeにDarculaを使用している場合のLogcatのColor設定
- Info … Foregroundを5394ECに設定
- Warning … ForegroundをD6BF55に設定
- Error … FF6B68(初期設定)
- Assert … ForegroundをCC666Eに設定
- Debug … BBBBBB(初期設定)
- Verbose … Foregroundを747474に設定
Vimプラグインを導入する
Configure > PluginsのInstall JetBrains plugin...
からIdeaVim
*12をインストール*13します
Hello Android
IntelliJ IDEA 2016.2 Help :: Android Tutorialsを参考に、Androidエミュレータ*14を起動させてHello Android
を表示します。
Androidアプリの作成に関しては、Android Studioと大して違いは無いようです。
Create New ProjectでAndroidを選択*15して、適宜、
Application name
やProject location
を好みに変更する。Target Device
とAPI
で動作させたいデバイスを指定して、用意されているテンプレートからEmpty Activity
とかを選択してFinish
を押すと、projectがbuildされて、エディタが起動する。Runを押すと、
Select Deployment Target
と言われるので、Create New Emulator
*16でAndroidエミュレータを作る。
選んだAndroidエミュレータの作成に必要なAPIが無ければ、Recommended
とかから好みのAPIを選んでダウンロードする。Androidエミュレータの起動とコードのビルドが無事に完了して、apkファイルが生成されて、Androidエミュレータにアプリがインストールされれば、
Hello Android
が表示される。
参考記事
開発環境
- OSX 10.11.5 El Capitan
- IDE: InteiijJ IDEA Community Edition 2016.2
- Java Development Kit: Java SE Development Kit 8u101
- Android SDK Tools: android-sdk_r24.4.1-macosx
- Android Virtual Device: Android 6.0(Google APIs) API level 23
*1:Scalaで実装されたビルドツールでScalaを書く場合はsbtを使うのが主流らしい
*2:SDK ManagerとかEmulatorが入ってます
*3:Macならandroid-sdk_r24.4.1-macosx.zipとか
*4:Android StudioがSDKを配置する場所を選びました
*5:Macなら/Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.8.0_101.jdk/Contents/Homeにあるらしいです
*7:AVDを作るときにGoogl APIsが含まれるSystem Imageを推奨されるのでその中から選ぶ方が良さそうです
*8:Android TVやAndroid WearやのAPIも有効化されている場合があるので不要なら注意
*9:サイズが大きいのでそこそこ時間がかかります
*10:開いているファイルの自動保存
*11:ファイルを閉じると自動保存
*12:キーマップの変更なんかは~/.ideavimrcに記述するようです
*13:IntelliJ IDEAのバージョンによってはインストール時に導入できるようです
*14:IntelliJ IDEAのメニュー等にはAndroid Virtual DdeviceとかAVDと表記されています