あかんわ

覚えたことをブログに書くようにすれば多少はやる気が出るかと思ったんです

Mac OSXにPyCharmとpyenvを導入する

Python IDEPyCharmの無料版であるPyCharm Communityと、Pythonのバージョン管理ツールであるpyenvMacに導入した際の記録です。

目次

いかにしてその心情に至ったか

Pythonを使ったデータサイエンスを始めたくなりまして、Python3系の環境を準備するために色々と調べていたら、最高のIDEと噂に聞くJetBrainsのPyCharmに、Web開発関連の機能を削ぎ落としただけのCommunity版が無料で提供されていると知り、使ってみたくなりました。

Pycharmの導入

クイックスタートガイドが全て英語なので、こちらの記事も参考にしながら導入しました。

ダウンロードしてインストール

データサイエンスをしてみたいだけなので、Community版をダウンロードしました。 www.jetbrains.com

お好みで設定

使いやすくするために、見た目やエディタの設定を標準設定から変更しました。

行番号を表示する

Preferences > Editor > General > Appearanceのshow line numbersを有効化します

フォントを変更する

Preferences > Editor > Colors & Fonts > FontでSchemeSave Asスキーマを複製するとEditor Fontの項目が変更できるようになります

PEP8のコーディング規約に準拠する

Preferences > Editor > InspectionsのPythonPEP 8 coding style violationPEP 8 coding style violationweek warningからwarningに変更すると細かく注意してくれます

pyenvのPythonを使用する

Preferences > Project InterpreterAdd localでpyenvにインストールしたPython*1を選択します

Vimプラグインを導入する

Preferences > PluginsのInstall JetBrains plugin...からIdeaVim*2をインストールします

PyCharmを使う際の注意点

PyCharmというかIDEにありがちな問題で無視してもいいみたいなんですが、インストール済みのライブラリに警告が表示されて、This inspection detects names that should resolve but don'tとか言われる場合があるようです。

参考記事

pyenvの導入

Homebrewpyenvをインストールし、pyenvPythonをインストールします。
Gitを使ったインストール方法もあるみたいですが、簡単そうなbrew installを使います。

pyenvのインストール

brew search pyenvで調べてみるとpyenvの他にptyenv-virtualenvとかもあるようですが、とりあえずbrew install pyenvします。

$brew install pyenv
==> Downloading https://github.com/yyuu/pyenv/archive/v20160202.tar.gz
==> Downloading from https://codeload.github.com/yyuu/pyenv/tar.gz/v20160202
######################################################################## 100.0%^[[A
==> Caveats
To use Homebrews directories rather than ~/.pyenv add to your profile:
  export PYENV_ROOT=/usr/local/var/pyenv

To enable shims and autocompletion add to your profile:
  if which pyenv > /dev/null; then eval "$(pyenv init -)"; fi
==> Summary
🍺  /usr/local/Cellar/pyenv/20160202: 465 files, 2M, built in 9 seconds

シェルの設定ファイル(bash_profileとかzshrcとか)に、pyenv自動起動の設定とPATHの追加を記述します。

# pyenvの自動起動の設定とjPATHの追加
eval "$(pyenv init -)"
export PATH="$HOME/.pyenv/bin:$PATH"

念のためシェルの再起動か設定ファイルの読み込みをして、pyenvがインストールできているか確認してみます。

$pyenv version        
system (set by /Users/b0npu/.pyenv/version)

無事にインストールできたようです(;´Д`)

pyenvにpythonをインストール

pyenv install -lで、pyenvにインストールできるPythonのバージョンを見てみます。

$pyenv install -l     
Available versions:
  2.1.3
・
・
・
  3.5.0
  3.5-dev
  3.5.1
  3.6-dev
  anaconda-1.4.0
・
・

最新の安定版は3.5.1のようなので、このバージョンをインストール*3してみます。

$pyenv install 3.5.1
Downloading Python-3.5.1.tgz...
-> https://www.python.org/ftp/python/3.5.1/Python-3.5.1.tgz
Installing Python-3.5.1...
Installed Python-3.5.1 to /Users/b0npu/.pyenv/versions/3.5.1

インストールが終わったようなので、pyenv versions*4pyenvにインストールされているバージョンの一覧を見てみます。

$pyenv versions
* system (set by /Users/b0npu/.pyenv/version)
  3.5.1

3.5.1もインストールされてました╭( ・ㅂ・)و ̑̑

pyenvを使ってみる

適当なディレクトリを作成して移動し、このディレクトリで使えるPythonのバージョンを確認してみます。

~
$mkdir ~/hoge
~
$cd ~/hoge
~/hoge
$python --version
Python 2.7.10

このディレクトリではPython2.7.10が使えるようですが、これをpyenv local3.5.1に変更してみます。

~/hoge
$pyenv local 3.5.1

コマンドを入力しても何も表示されないので、確認してみます。

~/hoge
$python --version
Python 3.5.1

pyenv localを実行したディレクトリはPythonのバージョンを変更することができた*5ので、他のディレクトリのバージョンを確認してみます。

~/hoge
$cd ~
~
$python --version
Python 2.7.10

他のディレクトリでは、標準のバージョンが維持されている事が確認できました。
成功のようです(ノ'ω')ノ

参考記事

開発環境

*1:python3.5.1なら~/.pyenv/versions/3.5.1/bin/python3.5とか

*2:キーマップの変更なんかは~/.ideavimrcに記述するようです

*3:Installingが表示されてからしばらくは固まったかのように何も表示されないので少し不安になりました

*4:versionとversionsで動作が異なります

*5:場合によってはシェルの再起動が必要なようです